
雨水の季節から雛祭りへ。ヴィーガンの視点で供物性を見直し、菜の花のおひたしや粉納豆の混ぜご飯、わかめのお吸い物で軽やかに整える雛祭りレシピを紹介します。
- 初めに
- 🌸雨水から雛祭りへ──供物性を弱めるという選択
- 🎎雛祭りの供物性
- 🌱供物性を少しだけ弱める
- 🌼春の軽い献立例
- 🍡豆腐餅の雛菓子
- 🍓甘酒あんといちごの雛菓子
- 🍚🥬春の混ぜご飯レシピ(菜の花 × カリフラワー × 粉納豆)
- 🍲菜の花のゆで汁を活用した吸い物
- 🌊🥢わかめのお吸い物レシピ
- 雨水の時節をめぐる3回の記録を終えて
- 📖 著作権と転載について
初めに
今回は、雨水時節の第3回目の記事です。
ヴィーガンの視点から、雛祭りの「供物性」について考えてみます。
雛祭りの食事といえば、菱餅、雛あられ、ちらし寿司、蛤のお吸い物、白酒などが思い浮かびます。
近年は色や素材のバリエーションも増え、より華やかな傾向が見られます。
本記事では、雨水の時期に食を軽く整えるという視点から、雛祭りを穏やかに祝う方法と、ヴィーガン対応の簡単レシピをご紹介します。
🌸雨水から雛祭りへ──供物性を弱めるという選択
二十四節気の「雨水」は、雪が雨へと変わり、土がゆるみ始める頃です。
冬の静けさから、春の気配へと移る境目の季節でもあります。
ちょうどこの時期、キリスト教ではレント(四旬節)が始まります。
2026年は2月18日から4月4日まで。復活祭へ向かう節制の期間です。
祝祭へ向かう前に、いったん食を慎む。
この流れは、自然が芽吹く前に静かに力を蓄える姿とも重なります。
🎉ハレだけが残る現代の食
イースターは復活と再生の祝祭です。
卵やチョコレートなど象徴性の強い食べ物が並び、典型的な「ハレの食」といえます。
ヴィーガン仕様であっても、行事そのものが祝祭の構造を持つ以上、
象徴性は消えません。
一方で、レントのような「控える期間」は、現代ではあまり意識されなくなりました。
祝う文化は残り、慎む文化は薄れている。
この偏りは、現代の過剰な食生活と無関係ではないようにも感じられます。
日本にも、かつては精進日や物忌み(ものいみ)といった節制の習慣がありました。
しかし今は、行事の華やかさだけが残りやすい。
だからこそ、季節の節目に食を軽くするという選択には意味があるのではないでしょうか。
🍃季節に寄り添うということ
断食は必ずしも長期間である必要はありません。
季節の節目に一日軽くするだけでも、身体は整います。
とくに冬から春へ向かうこの時期は、食を控えることが自然の流れにも合っています。
祝うことと、控えること。
その両方があってこそ、行事は深みを持つのかもしれません。
雨水から雛祭りへ向かうこの季節、
供物性を強めるのではなく、少しだけ軽くする。
それもまた、現代に合った静かな祝い方ではないでしょうか。
🎎雛祭りの供物性
3月3日の雛祭りも、本来は供物性の強い行事です。
-
菱餅
-
蛤(はまぐり)のお吸い物
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白酒
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雛あられ
-
ちらし寿司
これらは色や形に明確な象徴を持つ祝いの食です。
特に蛤は、対の殻がぴたりと合うことから「夫婦和合」の象徴とされてきました。
意味が明確であるほど、供物性は強まります。
🌱供物性を少しだけ弱める
では、現代的な形で祝いながら、食を軽くすることはできるでしょうか。
たとえば──
- 蛤の代わりに、わかめや豆腐のすまし汁
- ちらし寿司の代用→ 菜の花とカリフラワーの混ぜご飯(酢飯にしない)
- 白酒の代用→ 濃縮甘酒 × 豆乳(冷やして飲む)
- 雛人形の代用菓子→ 関東風オートミール桜もち
色:ピンク&グリーン
頭:いちご
甘み:濃縮甘酒
あん:大豆あん - あられ代用→ オートミールクランチ+黄えんどう豆スナック(ヴィーガン・GF)
- 菱餅の代用→菱形にしないで重ねるのは2色まで 生地は豆腐餅、オートミール餅など
象徴を完全に消すのではなく、重さを和らげる。
それだけでも、祝いの質は変わります。
🌼春の軽い献立例
- わかめと豆腐のすまし汁
- 菜の花とカリフラワーの混ぜご飯
- 豆腐餅で作る雛人形
- 豆乳白酒
わかめは日常的な海藻で、特別な象徴を背負いません。
菜の花は季節を感じさせますが、祝祭の中心ではない。
こうした構成にすると、祝いの形を保ちながらも、食は穏やかになります。
🍡豆腐餅の雛菓子
雛祭りの菓子も象徴性が強くなりやすいですが、豆腐餅を使うことで軽い印象になります。
豆腐餅には次の特徴があります。
- 豆腐は日常食に使われる食材
- 豆類は象徴性が比較的弱い
- 伸びにくく餅らしさが弱い
- 日常食の延長として食べられる
オートミール餅も軽い食材ですが、豆腐餅はさらに餅の象徴が弱くなります。
🍓甘酒あんといちごの雛菓子
白あんは象徴性が強くなりやすい食材ですが、
- 大豆あん
- 濃縮甘酒
を使うことで日常的なおやつに近い味になります。
さらに頭部をいちごにすると、
- 春の果物
- 子どものおやつとして身近
- 儀式性が少ない
春らしい軽いひな菓子になります。
※豆腐大福の詳しい作り方は過去記事で紹介しています。
🍚🥬春の混ぜご飯レシピ(菜の花 × カリフラワー × 粉納豆)

材料(2人分)
- 温かいご飯 … 2膳分
- 菜の花 … 1/2束
- カリフラワー … 小房6〜8個
- 粉納豆 … 小さじ1〜2
- オリーブオイルまたは亜麻仁油 … 小さじ1
- 塩 … ひとつまみ
- 醤油 … 数滴
- 焼きのり…トッピング 雨水の時期が旬、供物性も弱い。
作り方
① 菜の花を軽くゆでる(1分〜1分半)
苦味がやわらぎ食べやすくなります。
ゆで汁は後で使うため残しておきます。
② カリフラワーを蒸す
蒸すことでビタミンCの損失が少なく、水っぽくなりません。
③ ご飯に塩を混ぜる
先に塩を混ぜると味がなじみやすくなります。
④ 菜の花とカリフラワーを混ぜる
混ぜすぎず、ざっくり合わせます。
⑤ 粉納豆をふりかける
混ぜても上にかけてもかまいません。
⑥ オイルをひとまわしする
- オリーブオイル → まろやかな味
- 亜麻仁油 → オメガ3補給
どちらでも合います。
⑦ 醤油を数滴たらす
香りづけ程度に使います。
菜の花の加熱方法について
菜の花は蒸す方法と軽くゆでる方法のどちらも向いています。
- 蒸す → 栄養が残りやすい
- 軽くゆでる → 苦味がやわらぐ
軽くゆでると味がなじみやすくなります。
粉納豆の商品紹介になります。以前確認したことのあるメーカーの粉納豆で、動物性不使用と伺っています。様々な種類があり、お試しとしても手に取りやすい価格帯です。
粉納豆は小さじ1杯で納豆1パック分の栄養が摂れ、熱にも強く、腸までしっかり届くと言われています。ごみが出ず、日持ちし、メール便で届くため、納豆のように冷蔵配送の心配がないのも魅力です。
和・洋・中どの料理にもさっと混ぜるだけで使えるので、日常の食卓に取り入れやすい食材です。ぜひ一度試してみてください。
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🍲菜の花のゆで汁を活用した吸い物
菜の花のゆで汁には、
- ビタミンC
- ポリフェノール
- 苦味成分
が少し溶け出しています。
これを吸い物に使うと栄養を無駄にせず活用できます。
🌊🥢わかめのお吸い物レシピ

材料(2人分)
- 菜の花のゆで汁 … 200〜250ml
- 野菜ブイヨン … 少量
- わかめ … 適量 雨水の時期が旬、供物性も弱い。
- 塩 … ひとつまみ
- 醤油 … 数滴
- 豆腐 … 少量(あれば)
作り方
① 菜の花のゆで汁を温める
② 野菜ブイヨンを少量加える
味がつく程度で十分です。
③ わかめを入れて温める
乾燥わかめでも生わかめでも使えます。
④ 塩で味を整える
⑤ 醤油を数滴たらす
香りづけ程度に使います。
まとめ
蛤のお吸い物を天然わかめのお吸い物に置き換えることで、
- 春の季節感を残せる
- ヴィーガン対応ができる
- 日常食に近い献立になる
雛祭りでも落ち着いた春の食事として楽しめます。
天然わかめを取り入れてみたい方は、こちらから購入できます。ご自身のペースで取り入れてみてくださいね。
雨水の時節をめぐる3回の記録を終えて
こうして雨水の時節を3回にわたり見つめ直してみると、雛祭りや雛人形、食の供物性といった象徴的な文化の奥に、日常の静けさと身体の安定を守る「ケの感覚」が浮かび上がってきます。
ハレの食材は華やかで象徴性が強く、儀式的な意味を帯びています。一方で、ケの食材は日常の延長にあり、腸内環境や栄養の面でも穏やかに身体を整えてくれる存在です。春の食卓においても、ケの食材がもたらす静かな安定感は、供物性から距離をとる暮らしのヒントになるのではないでしょうか。
雨水の時節は、自然がやわらかく動き出すとき。その流れに寄り添いながら、象徴や儀式にとらわれすぎず、身体と環境にやさしい選択を重ねていくことが、春の快適さにつながるように感じています。
雨水のあとには啓蟄が続きますが、私は春分に向けて、どんな「ケの食材」や身体の整え方が心地よいのかを考えています。みなさんが春に向けて大切にしている食材や習慣があれば、ぜひコメントで教えてください。
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本記事は、ペンネーム「Motokoyk(モトコイク)」によるオリジナルコンテンツです。
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