ビーガン、生活の知恵

昆虫食と認定基準の比較

 昆虫食が注目される中、ヴィーガン認定とオーガニック認定の違いに悩む方も多いのではないでしょうか?ヴィーガン認定は動物性成分を一切含まないことを重視し、オーガニック認定は化学薬品を使用せず自然な方法で生産されたことを重視します。このブログでは、両者の認定基準の違いを詳しく解説し、昆虫食がどのようにこれらの認定を受けるかについても触れます。あなたの疑問を解消し、最適な選択をサポートしますので、ぜひ最後までお読みください。

Opposition to Entomophagy

          オッパゼィシャン トゥ エントモファジー

昆虫食反対!

 

 1.はじめに

1-1. 昆虫食の現状と注目される理由

 昆虫食は持続可能で栄養価の高い食料源として推奨されていますが、これに反対する理由がいくつかあります。まず、昆虫を食べるという考えは多くの人々にとって文化的に受け入れがたく、大きな抵抗感や不快感を引き起こします。次に、アレルギーや昆虫から人間への病気の伝染など、潜在的な健康リスクに対する懸念があります。最後に、昆虫養殖の環境への利点についてはまだ議論の余地があり、従来の家畜飼育と比較した場合の影響を完全に理解するためにはさらなる研究が必要です。

1-2. ヴィーガン認定とオーガニック認定の基本概念

 ヴィーガン認定は、動物性製品を一切含まない食品に与えられる認定です。一方、オーガニック認定は、化学肥料や農薬を使用せず、自然な方法で生産された食品に与えられます。これらの認定は、それぞれ異なる基準と目的を持っています。

 2.ヴィーガン認定の基準

2-1. ヴィーガン認定とは?

 ヴィーガン認定は、動物性成分を一切含まない製品に与えられる認定です。これは、食品だけでなく、化粧品や衣類などにも適用されます。

2-2. ヴィーガン認定の具体的な基準

 ヴィーガン認定を受けるためには、製品が動物性成分を一切含まず、動物実験も行われていないことが必要です。また、製造過程においても動物由来の材料が使用されていないことが求められます。

2-3. 昆虫食がヴィーガン認定を受けるための条件

 昆虫は動物であるため、昆虫食がヴィーガン認定を受けることは基本的に不可能です。ヴィーガン認定は、動物性成分を一切含まないことが前提となっているためです。

 3.オーガニック認定の基準

3-1. オーガニック認定とは?

 オーガニック認定は、化学肥料や農薬を使用せず、自然な方法で生産された食品に与えられる認定です。これは、環境保護や消費者の健康を重視した基準です。

3-2. オーガニック認定の具体的な基準

 オーガニック認定を受けるためには、農薬や化学肥料を使用せず、自然な方法で生産されたことが必要です。また、遺伝子組み換え作物の使用も禁止されています。

3-3. 昆虫食がオーガニック認定を受けるための条件

 昆虫食がオーガニック認定を受けるためには、昆虫が自然な環境で飼育され、化学薬品や遺伝子組み換え飼料が使用されていないことが必要です。

3-4.昆虫食がオーガニック認定されている国

 昆虫食がオーガニック認定されている国には、アメリカ合衆国、カナダ、欧州連合の加盟国、オーストラリア、ニュージーランド、スイスなどがあります。これらの国々では、昆虫食が持続可能な食料源として注目されており、オーガニック認定を受けるための基準が整備されています。特に欧州連合では、ゴミムシダマシの幼虫やイナゴ、コオロギなどが「新しい食物」として正式に承認されており、オーガニック認定の対象となっています。

3-5.日本のオーガニック認定と海外の認定の違い

 日本では、昆虫食に対するオーガニック認定はまだ整備されていません。日本の有機JAS制度は、有機農産物や有機加工食品に対する認証基準を持っていますが、昆虫食はその対象外となっています。現在、日本では昆虫食を禁止する法律はありませんが、オーガニック認定を受けるための具体的な基準や規格は存在しません。

 一方で、EUや米国、カナダなどでは、昆虫食がオーガニック認定を受けることが可能です。これらの国々では、昆虫食が持続可能な食料源として注目されており、オーガニック認定の基準が整備されています日本においても、昆虫食の認定基準が整備されるかどうかについて、今後注意を払う必要があります。

 4.ヴィーガン認定とオーガニック認定の違いのおさらい

4-1. 基本的な違い

 ヴィーガン認定は動物性成分の不使用を重視し、オーガニック認定は化学薬品の不使用と自然な生産方法を重視します。このため、認定の目的と基準が異なります。

4-2. 認定プロセスの違い

 ヴィーガン認定は製品の成分と製造過程を確認するのに対し、オーガニック認定は生産方法と環境への影響を評価します。これにより、認定プロセスも異なります。

4-3. 消費者への影響

 ヴィーガン認定製品は動物愛護や倫理的な理由で選ばれることが多く、オーガニック認定製品は健康や環境保護の観点から選ばれることが多いです。

 5.昆虫食のメリットとデメリット

5-1. 環境への影響

 昆虫食は、飼育に必要な資源が少なく、温室効果ガスの排出も少ないため、環境負荷が低いとされています。しかし、アレルギーや昆虫から人への病気の伝播など、潜在的な健康リスクに対する懸念が存在します。また、昆虫養殖が環境に与える利点については議論が続いており、従来の家畜飼育との比較における影響を完全に理解するためには、さらなる研究が必要です。

5-2. 栄養価

 昆虫は高タンパク質で、ビタミンやミネラルも豊富に含まれています。これにより、栄養価の高い食品として評価されているそうですが、2021年、パスコによって販売されたコオロギを100匹使用したバームクーヘンは多くの苦情を受け、パスコの食パンは不買運動の対象となるほどの反響がありました。コオロギを食品として使用する場合、殺菌が不十分であると人体に悪影響を及ぼす可能性があると考えられています。日本ではオーガニック認定を受けていないため、飼育方法が不透明であることも、使用を避ける理由の一つとされているようです。

5-3. 消費者の受け入れ

 昆虫食は文化的な違いや心理的な抵抗により、消費者に受け入れられにくいです。持続可能な食料源としての認識を広めようとしていますが、日本において、イナゴを含む昆虫食は特定の地域でのみ食され、広く普及しているわけではありません。私自身アレルギーがあるため、購入する商品にコオロギおよび全昆虫食が含まれていないかメーカーに確認することがありました。したがって、添加物や加工食品に表示義務がないため、密かに混入される可能性があるのです。オーガニック認定を受けた商品だけでなく、一般の商品、加工食品、添加物にも正確な表示が求められます。そうしないと、後戻りできない事態になりかねません。

 6.オーガニック認定を受けている昆虫の種類

6-1. オーガニック認定を受けた昆虫の種類

 現在、オーガニック認定を受けた昆虫食の情報は限られていますが、コオロギやミールワームがオーガニック認定を受ける可能性が高いとされています。他の昆虫については、オーガニック認定を受けているかどうかの具体的な情報は見つかりませんでした 。 特に、オーガニック認証されたゴミを好むミールワームについては、参考サイトを見るのも耐え難いものでした。視覚的に受け入れられる範囲の資料を添付します。お皿が並べられた状態は、まさに地獄のようです。

6-2. オーガニック認定を受けた昆虫の習性と共通点

  • コオロギの習性

 コオロギは、主に夜行性の昆虫で、日中は草むらや石の下、穴などの物陰に潜んでいます。彼らは雑食性で、野菜、果物、葉、花、昆虫の幼虫、無脊椎動物の死骸などを食べます。コオロギは鳴く虫としても知られ、オスは前翅に発達した発音器を使って種特有の鳴き声を出します。また、コオロギは飛翔能力を持つ種類もいますが、多くは跳躍して移動します。

コオロギ - Wikipedia

 ミールワームは、ゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫で、雑食性です。彼らは穀物倉庫などで貯穀害虫として知られていますが、飼育環境では野菜屑やドッグフードなども食べます。ミールワームは成虫になるまでの期間が長く、保管しておけば長い間幼虫として利用できます。また、ミールワームは発泡スチロールを分解する能力があることが発見されており、環境問題の解決策としても注目されています。

ミールワーム - Wikipedia

 つまり、コオロギとミールワームは両方とも雑食性であり、不衛生な環境で生息している点が共通しています。コオロギは昆虫の幼虫や無脊椎動物の死骸を食べ、ミールワームは発泡スチロールを分解するほどの強い消化能力を持ち、それらの食材がアレルギーを引き起こす可能性があることは理解していますので、その点から昆虫食は適切ではないと考えています。

6-3.オーガニック認定外の昆虫食の認知

 昆虫食として認知されている昆虫の種類は非常に多く、世界中で食べられている昆虫は約1,900種類以上にのぼります 。日本では、伝統的に食べられてきた昆虫の種類が55種類以上記録されています 。これには、イナゴ、スズメバチの幼虫、カミキリムシの幼虫、ミルワーム、カイコの蛹、ゲンゴロウ、ざざ虫(トビケラ、カワゲラ)、トンボなどが含まれます 。 

他にも、コオロギやバッタ、サゴワーム、サソリ、セミカメムシ、シロアリなど、多種多様な昆虫が食用として利用されています 。 

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 7.まとめ

7-1. ヴィーガン認定とオーガニック認定の選び方

 ヴィーガン認定とオーガニック認定は、それぞれ異なる基準と目的を持っています。消費者は自分の価値観や目的に基づいて、どちらの認定を重視するか選ぶことが重要です。現在、ヴィーガン認定とオーガニック認定のマークが付いた食品や、ヴィーガン認定を受けた食品を選ぶことが重要です。認定を受けていない昆虫食には、飼育方法が不透明なため、実際に危険である可能性があると考えられます。オーガニック認証された餌を使用していたとしても、私は反対です。

7-2. 昆虫食の未来

 昆虫食は持続可能な食料源としての潜在性が認められていますが、今後の認定基準の確立や消費者の受け入れ次第で、その普及は加速し、問題が深刻化する可能性があります。昨年、コオロギの粉末がアミノ酸などに含まれているという噂がインターネット上で広まりましたが、表示義務がない加工食品には注意が必要です。表示義務がない加工品や添加物であっても、アレルギー表示に関する法律が改正されることがありますので、すべての食品には正確な表示がなされるべきです。現段階ではヴィーガン認定のものであれば、すべての食品が対象となるため、昆虫食を含まない食品を選ぶことで安心して購入することができます。

 昆虫食は持続可能な食料源として注目されていますが、ヴィーガン認定とオーガニック認定の違いに悩む方も多いでしょう。本記事では、ヴィーガン認定が動物性成分の不使用を重視し、オーガニック認定が化学薬品の不使用と自然な生産方法を重視することを解説しました。昆虫食がこれらの認定を受けるための条件や、消費者への影響についても詳しく触れました。ヴィーガン認定とオーガニック認定の違いを理解し、自分に合った選択をするための参考にしていただければ幸いです。私は何度も言いますが昆虫食には断固として反対します。昆虫食を避けたい場合は、ヴィーガン認定の商品を選ぶことが重要です。その他の商品を購入する際には、メーカーへの問い合わせが必要になります。